或る耳鼻科でのやりとり

 子どもが保育所の検診で耳あかがあるとのことで医療機関へ行くよう指導があった。そして、以前に行ったことのある耳鼻科に行った。

 診察券を一番に出していたので、気分良く入っていった。先生はもう70になろうかというおじいさんである。「ふん?ふん?」と何だか分からない鼻歌を歌いながら手際よく耳あかを取っていった。



 ここからである。念のため鼻を診る段階になって照明の電球が切れていることが判明。看護士さん達は「おかしいなあ、確かに買うてたし」、医師:「確かにあるはずやわ」と患者(というか耳掃除してもらいにきただけですが)そっちのけで電球探しが始まった。

 とりあえず、鼻の吸飲のほうに回され次の患者さんが来た。60過ぎのおばあさんだった。開口一番「せんせえ、ひざの調子が悪いんですわ」。私は突っ込みたくなる気持ちを抑えてどんな答えが返るかと期待していると、医師は「そら、耳鼻科ちゃうなあ」と平然と突っ込んでいました。素人の真面目なやりとりはコントを見るようで面白かったですね。