12月の読書

先月はいまいちだったなインフルにも罹ったし、後半上の空だったしw
12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3507ページ

決定版 この国のけじめ (文春文庫)決定版 この国のけじめ (文春文庫)
筆者は武士道に基づく日本人の美徳をバブル崩壊後ここ数年の構造改革でかなぐり捨てていることに対して憂いをもっている。教育、医療といった分野まで競争原理を貫徹しようというおかしなトレンドを批判している。たかが経済だという大局観を持てないものかと。固い内容だし正論、綺麗事かも知れないが、国策ならば原理原則はしっかり持つべきだと思わされる。
読了日:12月31日 著者:藤原 正彦
借金取りの王子借金取りの王子
前作、「君たちに明日はない」を読んだら無性にこちらも気になって読みましたが、今度は主人公真介の彼女である陽子を軸にしたお話が出てきている。前作のようなリストラの冷酷なイメージとはうってかわって、会社を辞めてからの未来を予感させる結末がいくつかあってホッとさせられた。物語が深刻だけに陽子・真介の単純なキャラクターで楽しませてくれる。
読了日:12月31日 著者:垣根 涼介
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
いよいよパキスタン入り。著者は長距離の異動に疲れている。バスの荒っぽさ。回教とのラマダン入り。バザールでのペルシャ商人との駆け引き。どれ一つ飽きさせない展開だ。パキスタンの映画館で途中退場した時のエピソードはとても手に汗握るものがあった。テロがある国。平和な国。考えさせられる。
読了日:12月30日 著者:沢木 耕太郎
銀行総務特命 (講談社文庫)銀行総務特命 (講談社文庫)
短編集で金融ミステリー、エンターテインメント風に仕立てているがどうも空回り感があった。著者の他の作品が気に入って手に取ったのだが、どうにも違和感が残った。銀行(員)の暗部・闇をズバッと切っているが何だか後味が悪い。
読了日:12月25日 著者:池井戸 潤
かんたんパソコン生活 必ずできる! はじめての自作パソコン (かんたんパソコン生活)かんたんパソコン生活 必ずできる! はじめての自作パソコン (かんたんパソコン生活)
写真を多用し、必要最低限の説明で自作パソコンの基本を説明している。順序といいマニアックになっていない点といい。程よさが感じられる。
読了日:12月17日 著者:石井 英男
快適睡眠のすすめ (岩波新書)快適睡眠のすすめ (岩波新書)
何だか難しかった。通り一遍知っていたないようもありメチャクチャ目から鱗が落ちるというわけではないが、一定の規則正しい生活、望ましい入眠時間などを評にしてみせられると納得させられる。
読了日:12月15日 著者:堀 忠雄
ザ・ベストミステリーズ2008ザ・ベストミステリーズ2008
コンパクトで面白い。意表をつく展開。
読了日:12月11日 著者:
深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)
インドは、行って「また行きたい国、二度と行きたくない国」と評価が分かれると昔聞いたことがある。15年ほど前、今思えば病気の勢いで行ったのだが、私は前者だった。そして、かの地でのリキシャとの駆け引き、バス・列車の混み具合、物価の安さなど、こちらに書いてあるのと変わりはしない。この本にヒントを得てブッダガヤに行ったのだが、懐かしく思い出される。そして貧乏旅行者の物の見方そのものを自身で語っているくだりがあり、妙に納得した。
読了日:12月11日 著者:沢木 耕太郎
君たちに明日はない (新潮文庫)君たちに明日はない (新潮文庫)
退職勧奨を生業とする主人公と様々な職業の人をリアリティあふれるやりとりで描いている。著者も言っているが人間が危機的な状況に陥った時を書いている。人間臭さやそれぞれの人生模様が生々しく、ついつい引き込まれてしまった。続編の方も読もうと思ってます。
読了日:12月07日 著者:垣根 涼介
新超高速勉強法―「結果」は「速さ」に比例する! (リュウ・ブックス アステ新書)新超高速勉強法―「結果」は「速さ」に比例する! (リュウ・ブックス アステ新書)
前著など全然知らなく手にしたのですが、どこからでも読めるマニュアル本みたいになっていて読みやすい。危うくお勉強したくなりそうになるが、テクニックの数々は日々の生活に活かせそう。
読了日:12月06日 著者:椋木 修三
気まぐれ「うつ」病―誤解される非定型うつ病 (ちくま新書 668)気まぐれ「うつ」病―誤解される非定型うつ病 (ちくま新書 668)
非定型うつ病についていい加減一冊ぐらい読んでみようと手に取ってみた。貝谷先生といえば赤坂クリニック、あの不安・抑うつ臨床研究会。案の定良くまとめてあるという印象。コンパクトすぎて正直言って難しい。何冊か読んだ後だとさらっと読めそう。それにしても最後に著者が非常に情緒的ではあるがこの患者をいばら姫(眠り姫)に喩えているのは何とも言えない。針に指されるというきっかけで発症、過眠、或いは発病後の慢性の経過を指す百年の眠り、そして王子への気分反応性、いつかは良くなるという暗示。安易な非定型うつ病という概念の広まり
読了日:12月06日 著者:貝谷 久宣
訪問者訪問者
著名な映画監督である依頼者が養母の事故死に不信を持ち、しかも自身も事故死した。その友人井上は「著作権は実父が相続すること」という遺言書を預かっており、監督の生家へと向かう。そこにはなぜか養母の兄弟たちがおりそれぞれ微妙な疑わしさが漂う。そんな中、謎を呼ぶ出来事や「訪問者」が次々と現れ、井上は混乱を極める。一気に読める面白さ。
読了日:12月04日 著者:恩田 陸

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