久し振りに父と対面

 今朝の夢の中での出来事である。夢で会う父はいつも口数が少ない。20年以上前に鬼籍に入り、私の中での父の印象がもう曖昧になっているのかも知れない。
 本当に久し振りだった。生きていたらそろそろ年金が入る年齢だが、今朝の父は昔のままの若さだった。その記憶に残っている年齢に私はもう入っている。

 あまり本当のつらさなど言いたくもないだろうけど、私は思いきって病気のことを尋ねた。
 「軽いのもあるし、そうでないのもある」答えてくれたのはたったそれだけだった。うつのことしか言わなかったと私は思っている。夢というのは自分の深層意識が浮上して作られるのだろう。でも、今日の夢で「答えてくれた」ひとことはとても嬉しかった。
 病気との孤独な付き合いの支えになる。なぜなら同病者であった父はこの病気のことを相談できる最も身近な人だと思っているからである。何でもないひとことだけど私にとってはこの上なく力になってくれる言葉だ。