お掃除と体調

 考えてみれば、机の上は例外だが雑然とした部屋は昔からストレスであった。数年前の明確な発病の頃、家の中は散らかり放題だった。
 荒れた床を時折ワーッと掃除しては気分転換をしていた。そして一旦スイッチが入ると不必要なところにまで念入りに掃除していた。当時それを変に思っていなかった。

 今は掃除したいと思ったときは軽躁のサインとして注意をしている。滅多にそんな気にならないから余計に「掃除」をすると思い立った時は怪しいと踏んでいる。でも今日の掃除は以前のようなワーッとした勢いは見られず、多少あちこちに気持ちは飛んだが、テンションは低いままある程度で終えることができた。
 すごく気分が良く、嬉しかった。気分がいいのは単にきれいになった部屋を見たからであり、嬉しいのは調子の波の影響を受けずに遂行することができたからである。いつも波に押されて勢いだけでやっていた感があり、病気を自覚した今ではそれは避けたいと思っていたのである。

 秋も深まるなか、日がな一日家にいたが落ちついた暮らしを実感できて、久し振りに充実した一日だったように思う。