今日の診察待ちの時に、「入院したい!紹介状書いて」という患者が割り込んできて皆引いていた待合室

 見るからにイライラしている様子。いわく罵声を浴びせるのを必死で押さえているらしい。しばらくの間窓口で対応している話がイヤでも耳に入ってくる。なんとデパケンを調整している(飲まなかったりしている)らしい。そらあかんわな。
 この人おそらく本当の意味で病気をコントロールすることは不可能か、相当時間がかかるかのどっちかだ。精神科医の真骨頂は激しい症状をキレイに収めることと、この手の患者をうまく治療の軌道に乗せることだと思う。私だったらすぐに匙を投げるに決まっているだろうな。
 ちなみに錠剤とリスパダール液を処方され、紹介状も出ていた。入院せずにコントロールできるようになって下さい。心からそう思った。

 私は同病者と思われる人の症状を見るのは本当に辛い。自分もこう見えるんだと思うと何とも言えない気分になるからである。